
【入試直前】親にできる最後のサポートとは?受験生が本当に嬉しい応援のカタチ
2025年09月26日 16:17
1月
いよいよ入試本番が目前に迫り、お子さんはもちろん、保護者の皆様も落ち着かない日々をお過ごしのことと思います。「子どものために、何かできることはないか」と考える中で、栄養満点の食事を用意したり、風邪をひかないように部屋の加湿を徹底したりと、体調管理に心を配られていることでしょう。
それらはもちろん、受験生を支える上で欠かせない、大変重要なサポートです。
しかし、このピリピリとした緊張感が漂う時期だからこそ、お子さんが本当に求めているサポートは、それだけではないのかもしれません。
今回は、体調管理や食事管理といった基本的なサポートに加え、入試直前期にお子さんの心をそっと支える「本当に嬉しい応援のカタチ」についてお伝えします。
1. 特別扱いしない。
「いつも通り」が一番の安心材料
入試が近づくと、家全体が「受験モード」になりがちです。
しかし、お子さんにとって最も安心できる場所は、緊張感から解放される「いつもの我が家」に他なりません。
親が過度に気を遣い、
「勉強、進んでる?」
「あの問題、もう解けるようになった?」と声をかけるのは、実は逆効果になることがあります。
お子さんは、親の不安や期待を敏感に感じ取り、それがプレッシャーになってしまうのです。
あえて入試の話題には触れず、夕食の時間にはテレビを見ながら笑い合ったり、学校での何気ない出来事を聞いてあげたりする。
そんな「いつも通りの日常」を意識的に演出することが、お子さんの心を安定させ、本番で実力を発揮するための土台となります。
2. アドバイスはしない。「聞き役」に徹する勇気
この時期のお子さんは、塾や学校の先生から、勉強法や心構えについて、すでに十分すぎるほどのアドバイスを受けています。
そこに保護者の方が
「もっとこうしたら?」
「あれは大丈夫なの?」とアドバイスを重ねても、混乱を招くだけかもしれません。
もしお子さんが不安や弱音を口にしたら、何かを教えようとするのではなく、まずは黙って最後まで話を聞いてあげてください。
そして、「そうか、不安なんだね」「毎日よく頑張っているね」と、その気持ちを丸ごと受け止めてあげるのです。
親は、ただそこにいて話を聞いてくれる「絶対的な味方」である。
その事実が、お子さんにとって何よりの心の支えとなります。
3. 「結果」ではなく「過程」を認め、送り出す
試験当日の朝、「絶対に合格してきなさい!」という言葉は、強烈なプレッシャーを与えます。
「頑張って」という言葉ですら、もう十分すぎるほど頑張っている本人には重荷になることもあります。
かけるべき言葉は、お子さんの存在そのものを肯定するポジティブな言葉です。
「あなたなら大丈夫。いつも通りやっておいで」
「どんな結果でも、あなたが頑張ってきたことを知っているよ」
そして、試験を終えて帰ってきたら、「お疲れ様。最後までよく頑張ったね」と、まずはその労をねぎらってあげてください。
テストの出来を聞きたくなる気持ちをぐっとこらえ、お子さんが自分から話したくなるまで待つ。その姿勢が、お子さんに安心感を与えます。
まとめ:親にできる最後の仕事は「最高の環境整備」と「絶対的な信頼」
入試直前期に親ができる最後のサポートとは、特別な何かを付け加えることではありません。
いつも通りの安心できる家庭環境を保つこと。
子どもの言葉に静かに耳を傾け、共感すること。
結果を問わず、これまでの努力を認め、信頼を言葉で示すこと。
そして、受験票の確認や当日の交通手段など、勉強以外の事務的な部分を完璧にこなし、お子さんが勉強だけに集中できる環境を整えること。
これらを徹底することが、最強のサポートになります。
入試を乗り越えるという経験は、お子さんが自分自身の力で未来を切り拓くための、大きな自信となります。
自信こそが、数年後に社会という自由だが厳しい海へ漕ぎ出すための、唯一の羅針盤となるからです。
保護者の皆様も、心労が重なる時期かと存じます。
あともう少しです。
どうぞご自身の健康も大切にしながら、お子さんと共にこの大切な時期を乗り越えてください。